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宮城県図書館だより「ことばのうみ」第37号 2011年8月発行 テキスト版

おもな記事。

  1. エッセイ 芸人 みやぎ夢大使 サンドウィッチマン。
  2. 特集 3月11日東日本大震災発生から5月13日宮城県図書館再開までの道のり。
  3. 図書館員から読書のすすめ「本を手にとってみよう」。
  4. 図書館 around the みやぎ シリーズ31回 新・岩沼市民図書館の紹介。
  5. 叡智の杜レポート。
  6. 図書館からのお知らせ。

エッセイ 芸人 みやぎ夢大使 サンドウィッチマン。

みやぎ夢大使としても活躍されているサンドウィッチマンのお二人から、本に対する想いや思い出についてご寄稿いただきました。

  • サンドウィッチマン【伊達みきお】
    基本的に、読書は好きですね。
    想像力を働かせてくれるし、漫画も好きですが活字の本もよく読みます。
    仕事上、タレントさんが書いた本を読む機会が今は多いですね。
    図書館にも何度か行って勉強したりしました。夏は涼しくて静かで最高に良い環境でした。
    最近は、活字離れとか言われていますが、将来必ず役に立つので本は沢山読んだ方がいいですね。
    まずは好きな著者を探すのがいいですよ。
  • サンドウィッチマン【富澤たけし】
    中学生の頃は中原中也さんの重く、暗い詩集が好きでよく読んでいました。
    『サーカス』という詩の中で、空中ブランコの音を『ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん』と表現していたのが衝撃的でした。
    そもそも空中ブランコから音など聞こえないのに、この表現を当て嵌めてみるとしっくり来るのが不思議でした。
    最初の相方とコンビを組んだ時に、他とかぶらないコンビ名がいいだろうと思ってつけたのがこの『ゆやゆよん』でした。
    ただ、言いづらい、覚えづらい、名前の由来を聞かれるとめんどくさい、という3拍子が揃っていたのでコンビ名には向いていなかったと思います。
    芸人さんから頂く本や、気になる本などが手元に沢山ありますが、なかなか今は読む時間がなくてたまってしまい、巨大な山となり部屋をうめつくしています。
    読ませて頂いた中では、アンジャッシュ渡部さんの『エスケープ』、インパルス板倉くんの『トリガー』が面白いので、ぜひ読んでみて下さい。

著者のご紹介。

サンドウィッチマン。芸人。株式会社グレープカンパニー所属。伊達みきお(宮城県仙台市出身)、富澤たけし(宮城県仙台市出身)により1998年結成。2007年M-1グランプリ優勝、2009年キングオブコント準優勝。現在みやぎ夢大使、東北楽天ゴールデンイーグルス応援大使、ベガルタ仙台仙台市民講演会名誉会員などの役職に就いている。テレビでは東北放送『サンドのぼんやり~ぬTV』、NHK仙台『おいしい闘技場』、ラジオではFMいずみ『サンドウィッチマンのラジオやらせろ!』、JFN系『SCHOOL NINE』などで活躍中。

特集 3月11日東日本大震災発生から5月13日宮城県図書館再開までの道のり。

平成23年3月11日(金曜日)午後2時46分、宮城県牡鹿半島沖を震源とするマグニチュード9.0最大震度7を記録する、観測史上最大の地震が日本列島を襲いました。この地震により宮城県は沿岸部を中心に壊滅的な被害を受けましたが、宮城県図書館も例外ではありませんでした。所蔵してある多くの資料が落下し、それ以外にもガラス及び室内壁面石版の一部落下、閉架書庫内の電動書庫の故障、壁面ボードの破損などの被害がありました。加えて4月7日(木曜日)の余震により、さらに被害状況は拡大し、当初は4月下旬再開の予定が、結果的に5月13日まで延期することとなりました。

今回の震災によって、約2か月という長期間にわたって休館することになり利用者の皆様方には、大変ご不便をおかけ致しましたが、開館するまでの過程についてご報告します。


3月11日(金曜日)午後2時46分 地震発生。


  1. 人的被害 なし。
    被災時 利用者約350名 職員98名(県関係職員、業務委託業者合わせて)。
  2. 建物等被害 総額約6,000万円。
  • 建物・工作物関係。
    館内壁面の大型ガラス、石版等の破損・落下、剥離その他、エスカレーター、エレベーター自動停止。
    書架・書類棚、保管棚類の転倒、損壊(電動書架ほか)、外構関係の一部損壊(一部地盤沈下、崩落など)。
  • システム関係。
    主な館内システム・ネットワークの大きな故障なし。
  • 図書資料関係。
    図書資料等(105万点)のほとんど落下。
  • ライフライン関係。
    電気:直ちに停電、3時間後に自家発電に切り替え。3月13日に復旧。
    水道:停電に伴い断水。3月20日復旧。
    ガス:直ちに供給停止。3月30日復旧。

3月12日(土曜日)。

  • 破損箇所の確認。階移動を伴わない後片づけ、停電中のため、明るく安全な箇所の開架整理開始。

3月15日(火曜日)。

  • 職員、臨時職員等全員の無事を確認。
  • 13日までの作業状況と今後の作業予定の確認。

  • 16日以降職員による宿直勤務開始。

3月17日(木曜日)。

  • 組込作業の終了したもの。
    • 1階視聴覚資料開架書庫。
    • 2階児童資料開架書庫。
    • 3階一般図書資料開架書庫・貴重資料書庫。
    • 4階郷土資料閉架書庫・視聴覚資料閉架書庫・児童資料開架書庫。

  • 資料を書架に戻す作業を3段階に分けて行いました。
    1. 配列を考えずに書架に戻す作業(組込作業)。
    2. 大体の配列を行う作業(詳細作業)。
    3. 完全な配列を行う作業(詳細確認作業)。

    職員の声:書架と書架の間が本の山で足を踏み入れることが出来ませんでした。とにかく資料を書架に戻して一歩踏み出すことが大事でした。

3月23日(水曜日)。

  • 開架書庫において詳細作業始める。

3月24日(木曜日)。

  • 組込作業の終了したもの。
    • 2階児童資料閉架書庫。
    • 3階一般図書資料閉架書庫・逐次刊行物資料閉架書庫。
    • 4階一般図書資料閉架書庫・逐次刊行物資料閉架書庫。

  • 3階逐次刊行物資料閉架書庫の新聞が水に濡れているのを発見(3階機械室より水漏れ)
    乾燥作業を全員で実施しました。(3月31日に終了)。

3月25日(金曜日)。

  • 4月下旬開館予定を決定。

4月1日(金曜日)。

  • 新任者着任、全体会議。
  • 全ての貸出図書資料返却受付開始。
  • 職員による電話音訳サービス開始。
  • 詳細作業の終了したもの。
    1階視聴覚資料開架書庫。
  • 詳細確認作業の終了したもの。
    3階調査相談用参考図書資料開架書庫。

職員の声:続々図書資料が返却されてきました。貸出がない分書架がきつくなって大変でした。でも、開館を待ってくれている人がいることを実感しました。


4月7日(木曜日)。

  • 午後11時32分 マグニチュード7.1最大震度6強の余震発生。約50万冊の図書資料が落下。
  • 再開に向けて、暫定的に書架を戻し終わったところでの余震であり、職員も気落ちしてしまうところがあったので、皆で声を掛け合い、作業順を変えるなど気分転換を計りながら復旧作業をしました。

4月12日(火曜日)。

  • 5月中旬以降に開館予定を変更。

4月16日(土曜日)。

  • レファレンスサービスの受付再開(メールとファクス)。

4月26日(火曜日)。

  • 県内市町村図書館・公民館図書室の被災状況確認のため現地に赴いての調査・確認の開始。
  • 作業状況。
    • 2階児童資料開架書庫:詳細確認作業7割終了。
    • 3階一般大型図書資料閉架書庫:詳細確認作業8割終了。
    • 4階一般図書資料閉架書庫:詳細確認作業8割終了。
    • 4階郷土資料閉架書庫:詳細確認作業終了。

5月11日(水曜日)。

  • 職員による防災訓練の実施。

職員の声:その後、県図書館では今回の震災を受けて毎月11日に防災設備等の点検(11日(いちいち)点検)を行っております。


5月13日(金曜日)午前10時 開館

  • 3階新聞・雑誌室にて特別展「東日本大震災を関東以西の新聞はどう伝えているか」を開催(6月12日まで)。
  • 子ども図書室にて10時30分からおはなし会を再開。
  • 5月13日 来館者数1,494人 貸出数3,581冊(22年度1日あたりの平均 来館者数1,621人 貸出数2,874冊)

職員の声:カウンター開始の10時半には、各フロア行列が出来ていました!利用者の皆様からの「復旧大変でしたね。」との優しい言葉がとても嬉しかったです。

図書館員から読書のすすめ 「本を手にとってみよう」。資料奉仕部 久光 洋一。

私は元々高校の数学の教員である。数学が好きな人、数学が得意な人は、あまり読書をしないという印象があるが、そういう私もあまり読書をしない人間であった。ただ時々コンビニ等で気になる本があると買って読む程度であった。
その頃の本を並べてみると、性格に関する本やものの見方の本、人生訓などを扱った本が多く、本の題で選んでいたのである。改めて著者を見てみると、齋藤茂太の本が多いのに気づく。松下幸之助が書いた本もよく読んだ。
1年前の4月に宮城県図書館に赴任してからは、石田衣良の本を読むようになった。最初のきっかけは、本屋で「美丘」を手に取ったことである。昨年連続ドラマとしてテレビで放映されたのだが、私はドラマを見ていない。石田衣良の本をもっと読んでみたいと思い、図書館から「池袋ウエストゲートパーク」を借りて読んだのだが、石田衣良ワールドに引き込まれていく自分を感じた。これほど熱中して本を読んだのは人生で初めてであり、宮城県図書館にある石田衣良の本はほとんど全部読み終えたのである。一人の作者の本をこんなに続けて読んだのは初めてのことである。
人それぞれ興味を持つ本が違うのは当然である。本屋や図書館で偶然手に取った本によって、いろいろなことに出会えることがあるので、ぜひ本を手に取ってみてください。何かに出会えるかも。
本屋に行くと、何らかのコメントがついていることがある。そのコメントを見て本を選ぶのも一つの方法ではないかと思う。宮城県図書館でも、「新着図書案内」や「私の一冊」展示などを行ったり、それぞれの階で特設コーナーを設置して本を紹介していますのでご利用ください。

こんな本を選びました。

『なぜか「感じのいい人」ちょっとしたルール』
齋藤茂太著 三笠書房

『なぜか「人の心をつかむ人」の共通点』
齋藤茂太著 三笠書房

『「この人のためなら」と思われる人の共通点』
齋藤茂太著 ぶんか社文庫

『物の見方 考え方』
松下幸之助著 PHP文庫

『指導者の条件』
松下幸之助著 PHP文庫

『池袋ウエストゲートパーク』1~8外伝
石田衣良 文藝春秋

図書館 around the みやぎ シリーズ第31回 「新・岩沼市民図書館の紹介」 岩沼市民図書館長 鈴木 和夫。

平成16年から準備を始め、その後の様々な検討を経て21年10月に着工した岩沼市民図書館は、去る3月11日に発生した東日本大震災により、新図書館開設の準備作業にも大きな影響があったものの、当市における復興・再起を期す上での希望の施設と位置づけられ、当初の予定どおり本年5月28日に開館しました。
明るくモダンな2階建てのこの施設の中には、市民図書館の他、ふるさと展示室とセミナールームも併設されています。
新図書館においては、利用者の利便性を高めるという観点から図書資料の全てにICタグを装着し、貸出し等の手続きや曝書時の作業の迅速化を図るとともに、自動貸出機を設置して利用者自身の操作による貸出しができるようにし、また、貸出し時の手続き漏れの防止等を目的として、図書館の出入口にゲートを設置しております。更に、利用者が自分の読書経歴が分かるようにシールを貼って整理する読書手帳を新たに配布することとした他、絵本を通して親子の絆を深め、子どもたちが豊かな心を育んで健やかに成長することを願って当市で行っている1歳8月児健康診断の際に絵本を贈る事業との連携を図る観点からも、特に児童書の一層の充実に努めております。
今後の運営にあたっては、地域における生涯学習の場、また、情報の集積・発信の場としての役割を十分意識しながら利用者の目線に立っての奉仕努めるとともに、当館でのボランティア活動に数多く参加していただき、多くの皆様に利用していただけるよう、地域に密着し、地域の皆様に愛される図書館づくりに励んで参りたいと思っております。

注意:曝書[ばくしょ] 本を外気にさらすこと。古来からの資料保存対策のひとつであり、図書館では蔵書点検のことを指す場合もある。

岩沼市民図書館のご紹介。

図書館のデータ。

蔵書冊数 129,825冊(平成22年度末)

貸出冊数 171,091冊(平成22年度末)

開館時間 午前10時から午後7時まで(火~土)、午前10時から午後5時まで(日・祝日)

休館日 毎週月曜日、休日の翌日、1月~11月までの最終週の平日、年末年始、特別整理期間

交通 JR「岩沼駅」下車 徒歩7分

住所 郵便番号:989-2448 岩沼市二木2丁目8番1号

電話番号:0223-24-3131 ファクス番号:0223-25-1713

叡智の杜レポート。「第42回子どもの本展示会」を開催しました。

平成23年6月10日(金曜日)から6月23日(木曜日)まで、当館2階のホール養賢堂において、「第42回子どもの本展示会」を開催しました。本展示会は毎年開催しているもので、図書館、学校、地域、家庭など、さまざまな場面での「子どもの本との出会い」に役立つことを目的としています。
今回は、当館が所蔵している平成22年に出版された児童書や絵本などのうち、約1,500冊と、子ども向け企画展として宇宙・天文に関する本(75冊)、大人向け企画展として地震・震災に関する本(約100冊)、赤ちゃん絵本(55冊)、児童資料研究書(20冊)などを展示し、会期中にはのべ838人が来場しました。会場では、親が子に読み聞かせをしたり、絵本を夢中で読みふける子どもの姿が見られ、豊かな子どもの本の世界に触れるひとときを楽しんでいる様子がうかがえました。現在、県内12か所の公共図書館等で、移動展示会を順次開催中です。

図書館からのお知らせ。

fmいずみ情報番組「be A-live」での宮城県図書館の催しもの案内について。

ことばのうみ第36号「県図トピックス」のコーナーでご紹介させていただきました、fmいずみの情報番組「Lady, Go!」ですが、番組の改編により4月18日から「be A-live」と番組名が変更になりました。
変更後も今までどおり、当館の職員が毎月第2木曜日の午前11時10分頃から約10分間出演し、特別展のご案内や各フロアの紹介、各種催しものの予定などの情報をお届けしています。
放送は仙台市泉区を中心とした地域でお聴きいただくことができます。是非一度お聴きになってみてください。

  • fmいずみホームページアドレス
    http://www.fm7f97.co.jp/

宮城県図書館の開館時間について。

節電対策の一環として、現在、開館時間が下記のとおり変更になっておりますので、ご理解とご協力をお願い致します。

  • 火曜日から土曜日:午前9時から午後6時まで。
  • 日曜日、祝(休)日:午前9時から午後5時まで。
  • 子ども図書室:午前9時から午後5時まで(いずれの日も)。
    注意:カウンターサービスは午前9時30分から行っています。
  • 問い合わせ 総務班(1階)電話番号:022-377-8442。

資料落下防止対策などについて。

ただ今、宮城県図書館では、各書架に余震による資料落下の防止策としましてテープを張っております。また、今後、本格的な施設復旧工事が予定されております。
ご不便をおかけして申し訳ありませんがご了承願います。

特別展「宮城の魅力再発見」開催中です。

宮城県は、豊かな自然景観や歴史的な文化遺産、さらには伝統的な祭りや行事など全国に誇れる質の高い観光資源に恵まれています。
震災から復興に向けて歩み始めているなか、図書館の資料から宮城の魅力を探っていこうと考えました。近世の塩竈、松島の様子を描いた絵図や、松島を訪れたブルーノ・タウトの日記、仙台駄菓子にまつわる資料や白石和紙で編まれた本を展示しております。宮城の魅力を改めて認識したいという願いを込めての企画です。ぜひご覧ください。

  • 期間 平成23年8月6日(土曜日)から平成23年8月31日(水曜日)まで。
  • 時間 午前9時30分から午後5時まで。
  • 場所 図書館2階 展示室。
  • お問い合わせ 企画協力班(1階)電話番号:022-377-8445。

この「ことばのうみ」テキスト版は、音声読み上げに配慮して、内容の一部を修正しています。
特に、句読点は音声読み上げのときの区切りになるため、通常は不要な文末等にも付与しています。

「ことばのうみ」は、宮城県図書館で編集・発行しています。
宮城県図書館だより「ことばのうみ」 第37号 2011年8月発行。